愛知県｜福祉理美容のふくりびさん
2016.04.19
【おもいやり発見の旅 3箇所目】愛知県名古屋市
福祉理美容のふくりびさん会ってきました！
名古屋で「福祉理美容」を推進している
「全国福祉理美容師養成協会（通称ふくりび）」 さん。
美容を切り口に、
看護介護関係にとどまらずデザイナーやカメラマンなど
何かしらの専門性を持った方が集まるクリエイティブ集団で
高齢者や障害者、がん患者などを支えている。
事務局長の岩岡さん
理事長の赤木さん
まず最初に始めたのは
出かけることが難しい高齢者の方などを対象に介護施設や老人ホームに行って
理美容サービスを提供する「訪問理美容」「福祉理美容」。
21年前に活動を始めた頃
世の中はまさにカリスマ美容師ブームの真っただ中、
同じことを言っている者は他にいませんでした。と岩岡さん。
その他にも、発展途上国の子ども達に理容サービスの方法を教えて就業支援を行う活動や
今回お話を伺ったお店では隣にある愛知県ガンセンターの患者さんを主な対象に
ガン患者サポートを行うなど、サポートの対象は多岐に渡ります。
普通、高齢者支援は高齢者だけ、障害者支援は障害者だけと縦割りであることが多いが
必要だと思ったことを始めていくうちに対象がここまで広がっていったそう。
福祉理美容の現状などいろいろ教えていただきました！
また、福祉に対して漠然とダサくて安っぽいといったイメージを持っている方も多いと思いますが
「クオリティは絶対に担保したい。」と二人は言います。
その力強い言葉には今これだけ広がっているフクリビの活動への説得力ありました。
NPOの考え方が日本よりも10年進んでいるベルギーへの研修や
人毛素材に徹底的にこだわったウィッグなど。
実際にウィッグに触らせてもらいましたが、
今までのカツラ、ウィッグへのイメージがガラッと変わるクオリティでした。まさに本物。
福祉でも同じようにおしゃれを楽しんで欲しいという思いとともに
実は周りの人が患者さんに気がついた時、変な気遣いをしないようにとの配慮も隠れていました。
最後にみんなでおもいやりの点灯
ところで現在全国に美容室が何件あるかご存知だろうか。
23万件。これはコンビニのおよそ5倍だそう。
つまりコンビニよりも地域に根ざした情報インフラを担える立場であることがわかる。
地域のコミュニティを受け止める場所になる可能性もあるのではないだろうか。
今となっては全国の理美容関係者から次々と問い合わせがくるふくりびさん。
今後は大きい企業とのコラボによって新しい福祉理美容サービスを生み出したり
国や自治体が設けている制度に切り込むことで、より素敵なサービスが展開できる新しい仕組み作りなど
まだまだ目指すものが沢山見えているようでした。
赤木さん岩岡さん、お時間頂きありがとうございました！！
NPO法人 全国福祉理美容師養成協会
http://www.fukuribi.jp
