岩手県|震災後の新しいコミュニティを明るくするhandsの活動

2016.06.16

【おもいやり発見の旅 37箇所目】岩手県釜石市

 

北海道で折り返して遂に帰路となる最初の岩手県で

NPO法人handsの菊池さんとお会いしました。

 

中学生の自主勉強や年配の方のお茶会など様々に利用される公民館の様な施設で待ち合わせ

中学生の自主勉強や年配の方のお茶会など様々に利用される公民館の様な施設で待ち合わせ

菊池さんと情報交換

菊池さんと情報交換

2019年にはラグビーW杯の会場の一つになるそう

2019年にはラグビーW杯の会場の一つになるそう

 

まだまだ震災の爪痕が残る街にあって

みんなの居場所になっている市民活動の拠点、釜石市青葉ビルへ。

到着を告げるとお忙しそうな様子の中にも

柔和で爽やかな表情の菊池さんが現れました。

 

震災によって多くの人が居場所をなくしてしまい、

復興が少しずつ進むにつれて各人に場所が割り振られていきました。

今まで生活していた環境や人間関係に関係なく

機械的に割り振られたゼロの場所にみんな困惑していたそうです。

そんな状況の中なのでコミュニティが健全な状態になることも難しく、

問題が次々と起こったと言います。

 

釜石から車で30分ほどの北上市に本業があるという菊池さんが

数年前に立ち上げられたNPO法人handsは

そんな新しくできたコミュニティを円滑に回すお手伝いをされているのだそう。

コミュニティに直接所属しない、しかもノウハウのある人だからこそ

新しい視点で見ることができるのではないでしょうか。

伺った日もたまたま、各地域でそういった役割を担う人を育てる研修日だったそう。

言わばみんなの相談役ですが、まだまだ数が足りないと菊池さんは言います。

 

この辺りの道は全て新しい

この辺りの道は全て新しい

街に向かって海が流れ込んできた場所

街に向かって海が流れ込んできた場所

地盤が下がった分を足された所がまだ新しい

地盤が下がった分を足された所がまだ新しい

建物にある印の高さまで津波が押し寄せた

建物にある印の高さまで津波が押し寄せた

海岸からかなり離れた駅でもこの高さまで海が

海岸からかなり離れた駅でもこの高さまで海が

海岸では未だ工事が続く

海岸では未だ工事が続く

海岸

海岸

商店街は仮設でお寺の前に

商店街は仮設でお寺の前に

既に新しいお店に移ったところも

既に新しいお店に移ったところも

 

お話の後には、

実際に外へ出て当時の状況や現在について幾つかの場所を回りながら

教えていただきました。

震災から5年以上経った今でも多く残る被害の跡に心が苦しく、

ただ、その中に光る菊池さんや街に住む人たちの笑い声に

着実に前進していることを見たのでした。

 

おもいやりの集合写真

おもいやりの集合写真

 

 

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