山梨県|いよいよ旅がスタート!美しい山々に囲まれる山梨県は清里を訪問しました。
2016.04.16
【おもいやり発見の旅 1箇所目】山梨県北杜市清里
いよいよ「足立拓巳のおもいやり発見の旅」がスタート!
出発の朝、ひっそりと2、3人が送ってくれる予定が気がつけば20人も集まっていただき、
緊張しながらも多くのおもいやりに励まされての出発となりました。
(激励の寄せ書きまで頂きましたが、里心がついてしまいそうだったので
実はまだ読んでいません。)
そして最初の目的地、山梨県は北杜市清里へ。
富士山を背に八ヶ岳山麓目指してリーフを走らせること3時間半。
リーフの充電がみるみる減る中
初日にして早くもリタイアかと心配になってきた頃
本日の目的地「萌木の村」に到着しました。
お会いする予定だった「萌木の村」職員の神ひとみさん、
「五味五感企画」の自然ガイド五味愛美さんに暖かく迎えられると
挨拶をする間もなく閉館時間間際の「ポール・ラッシュ記念館」を訪ねます。
ポール・ラッシュ博士はアメリカのケンタッキー州出身で
日本には関東大震災の復興のために初めて訪れました。
その後、戦争によって貧しく栄養が足りていなかった日本の復興には山間部の開拓が必要だと
ゆかりの地清里のために人生を捧げることを決意しました。
以来82歳でこの世を去るまでに、リーダー養成のための施設「清泉寮」の開設や
当時医者を見るのは死ぬときだけだと言われた日本にあって本格的な医院を作るなど
清里のために尽力しました。
様々なアイディアで先駆的な開拓を進めたポール博士を
学芸員の秦さんは牧師ではなく実業家の一面が大きかったと言います。
「DO YOUR BEST, AND IT MUST BE FIRST CLASS
(最善を尽くし一流たるべし)」
この言葉は無償の奉仕で社会事業に取り組む博士が指針とし、
また日本人に残した言葉でもあります。
そんなポール博士の言葉を大切に受け継ぐ「萌木の村」社長である船木さんは
清里で生まれ育ち、現在はオルゴール博物館やホテル、バレエ教室を擁する
「萌木の村」を経営されています。
村の中でも特におすすめなのは数年前から取り組んでいるナチュラルガーデンだそう。
気候や土地の環境に合わせてつくられたガーデンは
この時期まだ芽吹いたばかりの植物ばかりでしたが
今から楽しみになる程イキイキとしています。
やはり良い場所には人が集うもの。
ガーデンには自由に入れるため
朝の散歩をする人や昼間のびのびと過ごす人の中には観光客だけでなく地元の人も多く、
清里に暮らす人にとっても大切な場所になっているようでした。
その光景はまさに、清里への無償の愛と
ポール博士の言葉がそのまま息づいているようにも感じます。
最後に、
到着から出発までいろいろな人を紹介してくれ、話しを聞かせてくれた神さん
本当にありがとうございます。
清里は開拓の頃から続く人への愛に溢れたまちでした。
萌木の村
http://www.moeginomura.co.jp/index.html
ポール・ラッシュ記念館
http://www.keep.or.jp/place_event/paulrusch/
五味五感企画