トピックス

冬の澄んだ空にみなとみらいの夜景が輝きを増す午後7時、「クリエイティブシティ・ヨコハマ」の推進拠点であるヨコハマ・クリエイティブシティ・センター（YCC）に、第1回おもいやりライト運動横浜会議への参加者がドレスコードの"サムシングイエロー"を身にまとい、続々と集まってきます。

「寒い中お集り頂きましてありがとうございます！」
おもいやりライト運動事務局 山名の挨拶で幕をあけた、2012年初のおもいやりライト運動横浜会議は、これまでの活動の紹介からスタートしました。

交通安全の意識を高めるために何か新しいアクションができないだろうかとスタートしたおもいやりライト運動は、昨年10月21日（あかりの日：エジソンの偉業を称えて制定）に、集まった人々と沿道でライトの早期点灯を呼びかけました。唐突な活動にも関わらず、メンバーの掲げる看板を見てライトをつけてくれたり、宅急便のお兄さんが手を振ってくれたりと、沿道とドライバーのコミュニケーションをとれたことで、参加者が活動に手応えを感じた瞬間だったそうです。スマートイルミネーションという光のアートイベントに参加したり、FMヨコハマを通じてライトの早期点灯を呼びかけるなどしたことで、さらに多くの方々や地元メディアからも注目を集めました。大きなキャンペーンではなく、市民参画型の活動であるということが、様々な方々に期待を寄せていただいているようです。

おもいやりライト運動事務局長の長谷川は、
「企画段階から市民と協同するのは自分たちにとってもチャレンジであったが、横浜市の方に自主的に参画いただくなど、手応えを感じてきまた。この活動を少しずつでも広げ、充実させていきたい」
と話し、さらなる活動への意欲を伝えていました。

この市民会議には遠く山形や仙台から参加してくださった方々がいらっしゃいます。仙台からご参加の出口さんは「震災後の海岸線ではいまだ信号や街頭のない地域が多く、車の灯りが生活者にとって足下を照らしてくれる大切な灯りになっている。おもいやりライト運動のような活動を海岸地域を中心に広めていく一助になりたい」と、話してくださいました。「おもいやり」というあたたかなキーワードで繋がる人の輪が、全国へ広まることを願わずにはいられません。

事務局側からは昨年の10月以降チームの再編成を行い12月に事務局を立ち上げたこと、2月にはWEBページのリニューアルされることが報告されました。これからのアクションとして、ステッカーを車のルームミラーの裏側（フロントガラス越しに見えるように）に貼ってもらう試みや、横浜だけではなく日本全国にこの活動を広め、アーティストやクリエイター、技術をもつ方とのコラボレーションを、グッズの開発やイベントを通じて生みだしていきたいというプランが紹介されました。冬至にはアースライトパレードと称して、日没の1時間前に車のライトを点灯する世界的なアクションができるのではないかと、世界に目を向けた壮大なプランも提示されました。2012年には「横浜から世界へ」と関係者の想いが広がりを見せ、おもいやりライト運動に関わることを関係者自身も楽しんですすめて行きたいという決意を見ることができました。

文化、道路安全、プロジェクト、技術。
さまざまな側面からおもいやりライト運動と連携の可能性を持つ魅力的なプランや、これからの課題が提示されました。
予定時間を大幅にオーバーするほど熱のこもったプレゼンをしていただきましたので、その一端をご紹介します。

・街を舞台に展開する光のアートイベントとの連携（横浜市文化観光局）
・おもいやり市民の街をつくる、交通安全対策との協同（横浜市道路局）
・「おもいやり」をキーワードにしたNPOと企業連携プロジェクトとの協同（大川印刷）
・より明るく、よりエコロジーなランプを制作する技術（小糸製作所）
・「早期点灯」のタイミングをどう伝えるか？（日産自動車）
・特殊フィルムを使用した周知活動 （住友スリーエム）


得意分野の異なる多くの方が集い、アイディアを交換することでより魅力的なアクションに育つということを実感した時間でした。

会議が終わってからも、参加者同士の交流が和やかに行われ横浜会議の幕が閉じました。

次回、第2回おもいやりライト運動横浜会議は2月23日（木）、同じくYCCにて午後7時からです。
ぜひサムシングイエローを身につけてお越しください！


写真一覧はサムシングイエローファッションの方々です！