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2012年04月14日

よこはまシャルソン レポート(2)

視認性実験「見えやすさ、見られやすさ」とはどんなこと?

よこはまシャルソンの開催当日、実際に車で街を走りながら車の視点で「見えやすさ、見られやすさ」を感じてみようという、視認性検証社会実験も行われました。晴天の場合は実際に自転車も街を走ってもらい、車の中からの見え方と、自転車の視点での見え方を確認する予定でしたが、雨天のため車からの視認性実験のみとなりました。
あいにくの雨がこの実験では好条件。振り注ぐ雨で視界が遮られる中、おもいやりライトを点けている車はどれだけいるのでしょう。また、足下に気を取られて歩く歩行者や自転車は、曇り空の夕暮れ時では車からどう見えるのでしょうか。

道路上では「見られやすさ」を考えることが“おもいやり”

実験中に車内から街を撮影した動画がパーティー会場で流されると、スモールライトを点けている車は多いものの、ヘッドライトの点灯はまだまだ少ないことがよく分かります。このスモールライト、実は歩行者や周辺の車にとっての、「見えやすさ」には繋がらないことがよく分かります。吹き付ける雨をよける為に傘で前方を覆ってしまいがちな歩行者は、ヘッドライトの灯りに気がつくことで、接近する車を意識することができるようです。歩行者に配慮した「おもいやりライト」になるためには、もう1アクション! スモールライトではなくヘッドライト点灯が必要です。街を歩く男性には黒やグレーの服装をしている方が多く、どうしても街並にまぎれてしまいがち。ドライバーがその存在に気がつくのが遅くなってしまいそうです。一方、やはりイエローは目立ちます。サムシングイエローや反射材をどこか一カ所でも身につけると「見られやすさ」が格段に違います。車、自転車、歩行者それぞれが「見られやすさ」を工夫することは、道路上で互いをおもいやる、1つのコミュニケーションだということが実験を通じ、改めてよく分かりました。

街に飛び出した!つながることで伝わる!

これまでは市民会議の参加者の手によって広がりを見せてきたおもいやりライト運動ですが、会議の場から街に飛び出したことで、これまでにはなかった充実したコミュニケーションが生まれました。参加者は給○スポットで横浜の新しい魅力に気がつき、給○スポットでは、おもいやりライト運動メッセンジャー「セーフT」シャツを着た人が集うことで、お店の方や居合わせたお客さんにもおもいやりライト運動が伝わっていく。イエローのTシャツを気に留めてくれた方と、参加者が街で立ち話をする。そうして互いに伝え合うことで、一方向の情報伝達だけでは叶わない、ダイレクトで双方向の伝達が生まれるのが魅力です。人と人とが繋がることで、伝わる、そして伝える側もまた違った楽しみを受け取ることの出来る仕組みがあります。そして、その伝達の間には必ず笑顔がありました。

街に出ることで、自然とおもいやり感覚が身につく

よこはまシャルソンを楽しむ心得のひとつに、「イエローのTシャツを着ている知らない人と積極的に話してみましょう」というのがありました。街に出て、イエローのTシャツを着た仲間と出会わないか、探してみると、雨模様の薄曇空でも、1ブロック先のイエローTシャツを発見できることに気がつきました。やっぱりイエローのTシャツは目立つ! きっと、この小さな経験が、「サムシングイエロー」は「見られやすさ」となり、道路上の安全確保に繋がるのだという強い実感に変化していくのでしょう。実感が行動に変わる時、初めてヘッドライトを点ける習慣やドライバーに見られやすい服装を普段から心がけることにつながるのです。小さな個人の気づきや行動が社会を変えていく。よこはまシャルソンを通じ、そんなイメージをさらに強く持つことができました。


あいにくの雨の中、ご参加・ご協力を頂き、イベントを大いに盛り上げてくださった皆様方には、心より感謝申し上げます。


さて、「よこはまシャルソン」、大好評のために早くも第二弾を! との声があがっていますが、イベントの成功をもとに、さらなる面白い試みができそうです。
次回、おもいやりライト運動横浜会議をお楽しみに!

よこはまシャルソン レポート(1)はこちらから

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