横浜が誇る歴史的建造物、開港記念会館で行われた、第5回おもいやりライト運動横浜会議には、いつにも増して多くの方にご参加をいただきました。
事務局の森由香が、「最近、事務局が忙しくなってきました。」と言うように、おもいやりライト運動はますます活動の充実度を増しています。ウェブサイトには、誰でもワンクリックでおもいやりライトつけます宣言をすることのできるページを増設しました。これを見れば日本全国どの地域で、どれだけの人数がおもいやりライト運動を実践している人がいるか、一目瞭然です。「開設したばかりなので、まだの方はぜひワンクリックして宣言をお願いします。」というアナウンスもありました。
いろいろな仕組みで、各地域とのつながりが見えると、不思議と温かい気持ちになれるものです。
おもいやりライト運動メッセンジャー「セーフT」シャツを着て登場してくれたのは、神奈川特命子ども地域アクターの子ども達。神奈川特命子ども地域アクターとは、小学5年生から高校3年生までの公募で集まった26人が、まちづくりの現場に行き、大人と一緒に力を発揮するという取り組みです。この夏、おもいやりライト運動と協力して3つの活動をしてくれました。この日はその活動報告に来てくれたのです。
子どもアクターの活動、ひとつはおもいやりライトについて話を聞くこと。ふたつ目は賛同パートナーの大川印刷とシクロポリタンの2社を訪問し、取材してレポートを書くこと。最後に、もっと多くの人におもいやりライトを知ってもらうための提案をまとめることです。子ども達が大川印刷とシクロポリタンを取材してきた記事はこちらのwebサイトに近日公開予定です。
そして、子ども達からのユニークな提案も報告されたので、ここにご紹介します。
1. 崎陽軒のシュウマイパッケージの赤を黄色にしておもいやりライトをアピール!
2. 子ども達に大人気のキャラクターでアピールする。
(黄色いなめこ、イエローキティちゃん、おもいやりライトアンパンマン)
3. 日産ギャラリーでサムシングイエローのファッションショーや、反射板に絵を描いたり、オリジナルイエローTシャツを作るワークショップなどのイベントを開催して、訪れている親子にアピールする。
子ども達の真摯におもいやりライト運動を考える姿勢に、会場に集まった大人達も真剣に聞き入りました。道路で危ない思いをすることの多い子ども達自身が、運動の意味や広がりを考えてくれることは、とても意義があることだと思います。
グレーのジャケットと白にパンツスタイルにイエローのシューズをあわせたお洒落な出で立ちで、颯爽と登場してくださったのは、日産自動車商品開発部チーフプロダクトスペシャリストの水口さんです。商品開発の責任者である水口さんは、「おもいやりライト」という言葉を、NOTEとSERENAという車種のカタログと、暗くなると自動でヘッドライトが点灯する「オートライトシステム」の名称に採用するという活動を独自に行い、ついに勝ち取ってきてくださった方なのです。今回はその経緯をご説明いただきました。
日産社員である水口さんがおもいやりライト運動を知ったのは、意外なことにラジオがきっかけだったんだそうです。上司と出かけた帰り道の車中でFMヨコハマを聞いていたら、ちょうどおもいやりライト運動を紹介していたそう。すると、隣にいた上司が「これはね、こういう活動なんだよ。」と詳しく解説してくれて興味を持ったのだとか。
日産車が「オートライトシステム(フロントワイパー連動、薄暮れ感知機能付)」を導入したのは、6年前にさかのぼります。他の車種よりも明るい時間帯からライトが自動的に点灯するオートライトシステムの認知度が更に向上すれば、クルマの購入者が、「私のクルマはライトが早く点灯する。故障ではないのか?」と不安に思うこともなく、夕暮れ時の安全への意識もさらに高まります。
水口さんは、「おもいやりライト運動は日産ではエンジニアが主導して活動をしています。日産エンジニアは非常に奥ゆかしいんです。社内でもそっと活動をしているのを目にしたりして。だから私はあえて、日産の中でも年間販売台数の多く、年間10万台を超える車種のカタログにおもいやりライト運動のロゴマークを掲載したことを自慢したい!」と話してくれました。
このほかにも、前回の横浜会議で報告された、会社の構内トンネル上部におもいやりライトのロゴサインを掲示するなどのプランが続々と実現をしています。
毎回恒例の“エンジニアのうんちくコーナー”。ここでしか聞けない自動車関係の深いい話をしてくださったのは、自動車用ランプメーカーの老舗、小糸製作所の渡辺真司さんです。渡辺さんは、第1回の横浜会議から参加していただいてる方。イエローのネクタイをして登場です。 ヘッドライトの製造メーカーとして、自動車が誕生してから今日までの自動車用ランプの変遷を教えてくださいました。
自動車用ランプは明るさだけではなく、寿命、消費電力、小ささが求められるもの。変遷の歴史はまさに技術の歴史。現在の最新技術、LEDヘッドライトは、よりスタイリッシュに、より明るく、より安全にを目指して小糸製作所が世界で初めて実用化に成功させたというもの。
おもいやりライト運動にはヘッドライトの性能も深く関わっています。「ヘッドライトを早めに点けると、電力を消費してしまうのでは?」と心配する方にとって、車の寿命が車で交換の必要がないほど省エネルギーなLEDライトの登場は素晴らしいこと。日本の技術って素晴らしい!
とても興味深かったのが、ヘッドライトの技術が更新されるにつれて、車の顔つきが変化してくること。車を人の顔に見立てると、ライトはちょうど目の部分。自動車ができたばかりの頃はまん丸の目をしていた車が、LEDライトが登場したことで、ギュギュッとつり上がった切れ長の目にもできるようです。LEDライトの普及で、今まで見たことがないようなスタイリッシュな車も誕生するかもしれません。
写真家の森日出夫さんが中心となって制作しているおもいやりライトムービーには、俳優の高橋長英さんが出演し、映像編集を映画「ヨコハマメリー」の中村高寛さんが手がけるなど、さらに多くの人が参加して、ここでもクリエイティブな広がりが生まれています。この日は森日出夫さんと一緒に、鬼武みゆき(作曲・編曲・ピアニスト)さんにもお越しいただきました。森日出夫さんが撮影した写真を編集したムービーに、鬼武さんが作曲した曲をつけることになったのです。演奏は鬼武さんの他、岩瀬立飛さん、赤木りえさん、グレッグ・リーさん、中西俊博さんと、世界で活躍するミュージシャンが担当してくださるのだとか。仕上がりが楽しみです!
そして、春に大好評だったよこはまシャルソン、秋は“おもいやりライトシャルソン”と名称をリニューアルして拡大版を開催します! 開催は11月10日(土)。スタート&ゴール地点は、みなとみらいのクイーンズスクエア横浜に決まり、300名程度の参加者を予定してるそう。この秋にも、横浜各所でイエローのTシャツを着た人々が、思い思いに走ったり街を楽しんだりする様子がみることができるはず。こちらも期待が膨らみます。
「何か発表したいことがある方、どうぞ!」と声がかかる、こちらも恒例のミニプレゼンタイムにも、複数の方にお話くださいました。
実現中のアイディアも、実現させたくなるアイディアも盛りだくさんです。
・ 9月22日に開催される横浜カーフリーデーで、イエローのTシャツを着てパレードに参加
・ 11月11日に開催される横浜エコライド2012とのコラボレーション
・ 横浜市交通安全協会ではのぼり旗を制作中
・ mixiのコミュニティI LOVE YOKOHAMA(ハマラブ)で12月に行っているサンタクロースの姿での清掃活動。サンタの衣装を黄色にしては?
いろいろなアイディアを集めて、道路を使う全ての人がおもいやりあるコミュニケーションを実現していけたらいいですね。
それでは、秋のおもいやりライトシャルソンもお楽しみに!
写真はサムシングイエローファッションの方々です。
思い思いに楽しんでコーディネートにイエローを取り入れて来てくださってます。