トピックス

冒頭で挨拶に立ったおもいやりライト運動事務局長の長谷川哲男は、「日産としては活動5年目となった。活動により常識が変わっていけばいい」と呼びかけました。国土交通省は今年、暗くなるとヘッドライトを自動で点灯するオートライト機能のクルマへの搭載を、2020年4月以降に発売される新型車から義務付けることを決定したのです。「我々の活動がいかに重要か裏付けられた。新車からの段階的な装備なので、オートライトを搭載していないクルマのドライバーには引き続き呼びかけていきたい」と長谷川はいいます。道路の安心・安全のために技術は日々、進歩しています。では、技術の恩恵を受ける「人」は、変わらなくてもいいのでしょうか？ 一人ひとりにできることはまだまだあるはず。おもいやりライト運動には、社会におもいやりを持って自ら変革を呼び込もうという人が、たくさん参加してくださっています。

春に日産リーフで横浜を出発し、全国47都道府県をめぐり無事にゴールを果たした「足立拓巳のおもいやり発見の旅」は、なんとこのゆうがたカフェが最終試練の場に。おもいやりライト運動の事務局メンバーでデザイナーでもある足立が「全国をめぐって、人々のおもいやりに触れた結果、おもいやりあるデザインができるようになったのか？」を審査基準に、本人による旅の報告プレゼンが行われました。旅で最も成長したことは「他力本願」と言い切る足立。出会う人々がお願いしていることをこえて自ら主体的に関わってくれることに喜びを感じつつ、主体的になりすぎて押し付けないことの良さを実感してきたようです。島根県の海士町で出会った高校生たちは、なんと自主的に動画を制作して送ってくれました。この旅を通じて実現してきた、ひとり一人が出会うことで活動を広げていく手法こそがおもいやりライト運動スタイルであり、出会いから生まれる想像もしていなかったようなアクションこそが醍醐味です。足立のプレゼンには大きな拍手が送られ、「足立拓巳のおもいやり発見の旅」を無事に成功させることができました。

東京の大手町にある3×3 Lab Future（さんさん ラボ フューチャー）で開催中のソーシャル・アクション企画塾「ラウンジ・スイッチ」についても、ゆうがたカフェで紹介。これまで、前橋○○部の藤澤陽さん、パクチーハウス東京の佐谷恭さん、ワークデザインラボの石川貴志さん、大学でもソーシャルデザイン論を教えている田中美帆さんを登壇者にお迎えしているラウンジ・スイッチ。成功例だけではなく、苦悩や課題も話していただき、登壇するオーガナイザー自身にとってもラウンジ・スイッチを活動の振り返りの場にしてほしいとお願いしています。各回のラウンジ・スイッチについて、ゆうがたカフェにも参加してくれた参加者のスイッチマスターは、「毎回、ソーシャルアクションを企画している方々の人間ドラマを感じられ、ドキュメンタリー番組を見ているような感動を覚えています」と体験を語ってくれました。次回11月22日を含め、あと3回のラウンジ・スイッチにもぜひご期待ください！

おもいやりライト運動の各種イベントに度々登場くださっているモータージャーナリストの吉田由美さんは、日頃の取材で訪れるモーターショーなどでキャッチアップした、世界のクルマの最新事情を紹介くださいました。日産セレナに搭載されている、両手に荷物を持っていても足先だけで開閉できるハンズフリーオートスライドドアなど、進歩するクルマ技術や華やかなモーターショーの様子を教えてくれました。トーク中にはヘッドライト早期点灯研究所による「交通安全運動の歴史」紹介も。ボルボが発売した自転車や衣服にスプレーすると光反射する「LifePaint」なんて、新しくてカッコいい。なんと、ゆうがたカフェには「LifePaint」を使用したイベントの仕掛け人も参加してくださっていました。

この日のスペシャルライブは、みなとみらい地区を拠点としたストリートライブも行う音楽ユニット 「コアラモード.」。ボーカルのあんにゅさんの伸びやかで明るい歌声が会場の象の鼻テラスに響き、より一層、場を盛り上げてくれました。この日のゆうがたカフェには、コアラモード.のライブを楽しみに参加くださった方も多く、彼らの音楽活動を通じても、またおもいやりライト運動の活動拠点である横浜に、新たなおもいやりライト運動への賛同者の輪が広がったようです。交流の輪がさらに大きくなって、夕暮れ時の道路の安全が、ヘッドライトの早期点灯でより一層、確実なものになればと思います。

ドライバーのみなさんは、日の入り30分前にヘッドライトONを！ 自転車や歩行者の方々は反射材を身につけて、”おもいやり”溢れる社会を実現していきましょう。