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今年はなにかと静岡県にご縁があります。浜松市で開催されたオールドカー in K'z ROADに続き、去る6月13日には静岡県庁に出かけてきました。この日、静岡県庁の会議室では、静岡県警察本部交通部交通企画課を筆頭に、交通安全協会、教育委員会に加え、トラック・バス・タクシー協会など、道路の安全に関わるありとあらゆる団体の代表者、約70名が参加して「夏の交通安全県民運動推進連絡会議」が行われ、そこに、おもいやりライト運動のプロデューサー山名清隆とライティングガールが、講師として参加させていただいたのです。おもいやりライト運動のイベントレポートを担当している「おもいやりライトライター」の友川綾子さんにレポートいただきます。

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静岡県は「ピカッと作戦!」を展開中！

　「夏の交通安全県民運動推進連絡会議」がスタートすると、その粛々とした雰囲気に身が引き締まりました。おもいやりライト運動では、会議もイベントも、どちらかというと和気あいあいと、時にはとびきりの“ダジャレ”も含めて進めていますので、雰囲気の違いに面食らってしまいます。けれど、この日の議題は「交通安全」。人の命に関わることなのですから、公共機関ではとても深刻に、真面目に議論されるのがむしろ当たり前なのです。道路の安全は、こうした会議に参加している機関や団体の方々によって、守られているのですね。しかし、交通事故を減らすという同じ最終目標を持っていても、おもいやりライト運動とのカラーの違いは明白。だからこそ、今回、事務局チームにお声がかかったのでしょう。

　さて、我々、おもいやりライト運動が推奨する、早めのヘッドライト点灯や、歩行者や自転車が反射材などの「見られやすい」ものを身につける活動は、すでに全国各地でも行われています。どの自治体でも親しみやすく覚えやすい名称を付けて活動しているのが特徴で、ここ静岡県では、名付けて「ピカッと作戦！」。単に事故防止というだけではなく、交通安全の意識を高め、「交通事故は他人事ではなく常に自分のこと」と意識していきましょうと謳っています。地道な活動が実を結び、今年は昨年度に比べると、事故件数が減少しているそうです。しかし、油断は禁物！ さらに安全な静岡県を目指し、会議に参加する各機関や団体の取り組みは続きます。

横浜市民発！ 世界へ羽ばたく“おもいやりライト”

　「横浜市民や企業が主体となり、世界最先端とも言える日本の交通安全への取り組みを“おもいやり”の心として世界中に発信していこうというのが、おもいやりライト運動です」。プレゼンターの山名清隆の講演が始まると、会議参加者が、おもいやりライト運動のパンフレットを熱心に見てくださっていたのが印象的でした。どちらかというと実直に真面目に、交通安全を伝える活動をしてきた方々にとって、参加する人が楽しむことによって賛同者がさらに増え、それによって社会を変えていこうとする、おもいやりライト運動の手法が新鮮に感じられたようです。さらに、ライティングガールが登場すると、反射材が組み込まれたデザイン性の高い衣装に、一斉に視線が集まります。それまでは難しい顔で会議に参加している方々が、どこかワクワクしてくださっているのを感じました。そう、おもいやりライト運動の活動で大切なのが、個人個人がいかに「ワクワク」してくださるか。このワクワク感こそが、実は社会を変える鍵なのではないかと思う程です。

　市民や企業が熱い想いを持ち、ワクワクしながら活動を続けるおもいやりライト運動と、市民を守る強い責任感を形にしようと尽力する、行政や関係各機関や団体とが協力し合えれば、それぞれの持ち味や得意分野を活かして、安全で快適なより良い街を創出できるはず。「夏の交通安全県民運動推進連絡会議」に参加してくださった方が、おもいやりライトの手法を、いい形で取り入れてくれるきっかけになったでしょうか。
　ビカッと光る、おもいやりの心で、静岡がもっと安全で美しい街になりますように。

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●友川綾子（トモカワ・アヤコ）
1979年3月生まれ、横浜市在住。
アートギャラリー勤務や、3331 Arts Chiyoda 立ち上げスタッフなどを経て2010年よりフリーランスに。『美術手帖』やCINRA.NETなどでで編集・執筆を手がけるほか、アートプロジェクトのコーディネートや企画・運営など、現代アートのフィールドで活動を続けている。地域に密着したアートプロジェクトの現場で実践やリサーチを繰り返す中で、「ソーシャル」や「まちづくり」といったのキーワードにも関心を持ち、「社会をちょっとよくする」デザインを、「人と人とのつながりで生み出す」おもいやりライトの運動に賛同。おもいやリライト運動のイベントレポートに携わって3年目。

＊ライティングガールプロジェクトは車で集まる場所ならどこへでもお伺いします！みなさんの応援やお誘いは事務局までお気軽にお寄せください