ライティングガールプロジェクト第3弾で出かけたのは、賛同パートナーの雑誌『カー&ドライバー」主催の撮影会で、特定の車種のオーナーが自慢のクルマに乗って参加する「オーナーズクラブ」のミーティングです。フィット/フィットシャトルのつながり「FIT&SHUTTLE Breakers」やN-ONEオーナーのクラブ「N-ONE関東」が集まっている会場に、ライティングガールが出かけ、早期点灯をアピールしてきました!
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いやはやなんとも個性的。今回は「カーアンドドライバー」の撮影も兼ねたオーナーズクラブのオフ会に出かけたわけですが、とうぜんみなさんクルマ好きなのでドレスアップを施しているクルマが多いわけです。レトロモダンなスタイルのN-ONEは18台が集まっていて色とりどりの車両が並んでいる姿を見るだけでもなんだか微笑ましい。そして、キュートなデザインを生かしたモデファイが多いのです。あえて昔のレースのスポンサーのロゴを貼ってあった車両なんかもあって、クラシカルなレーシングカー風に仕立てた懐かしい雰囲気のドレスアップがボクの心にグッと刺さりました。でも、ライティングガールやおもいやりライト運動事務局の森由香さんには特徴的な丸いヘッドライトを目に見立ててグリルにはヒゲを書き入れた、猫になりきったN-ONE(猫バスならぬ猫ONE?)が大ウケでしたね。それにしても癒されます、N-ONEって。
いっぽう16台が集まったフィット&フィットシャトルは、カスタマイズに凝っている人が多い。社外品のエアロパーツを装着したり、デイライトを追加したり、ホイールやバンパーや細部のカラーに凝っていたりと、クルマを自己流に染めて楽しんでいる雰囲気が伝わってきました。
そうそう、こんなところで実車に遭遇できるとは!と驚かずにいられなかった車両が1台。日本で売っていないはずの現行型アコードクーペです。なんと、デザインに惚れてアメリカから輸入して乗っているのだとか。エクステリアはフルエアロにローダウン、インテリアはインパネに日本のナビをスマートにインストールしてあったりとこれまた驚きのカスタマイズ。クルマにも感動し、カスタマイズのレベルにも驚愕しました。スゴイ! そしてクルマチェックをしていたら、助手席側のドアミラーにカメラが付いているのを発見。これは死角になりがちな斜め後方が運転席の画面で見える仕掛けなのだとか。死角を減らす仕掛けは、安全性を高めるという意味で相手に存在をアピールする「おもいやりライト運動」とも相通じるものがあると思いませんか?
「どうしてアコードなのにフィットオーナーのイベントに?」と聞いてみたら、「かつてはフィットオーナーでこのクラブに入っていました。今回は隅っこで参加です」とのこと。いや、クルマを置くのは会場の隅っこでも存在感で一番目立っていたような気がするのは内緒にしておきましょう。
もちろん、ライティングガールが参加した目的はおもいやりライト運動のPR。当然みなさんのヘッドライト早期点灯に対するリサーチもしてきましたよ。その結果感じたのは
「ヘッドライト点灯に対する意識は高い!」
「オートライト任せにしている人も多い」
の2点。
さすがみなさんクルマ好きだけあって、ヘッドライトの重要さはしっかりと理解してくれているのだと強く感じました。クルマが好きなだけに「見る・見られる」運転の大切さをわかっているし、デイライトを追加して日中から点灯している人も少なくありませんでしたね。ヘッドライトの重要性をきちんと認識してもらえているのは、おもいやりライト運動事務局としてもうれしいことです。
とはいえ、ヘッドライトを“積極的に早めに”点けているかというと、意識としては気にしているけど、理想とする「日の入り30分前」を実行してくれている人はごく少数派といった印象ですね。
声を聞いて意外に多かったのは「オートライトに任せている」という声。たしかに、暗くなると自動的に点灯するオートライトは点け忘れを防いでくれる力強い味方。活用しない手はありません。
しかし、JAF MATEの実験結果にもあるようにオートライトの点灯タイミングはメーカーによってさまざまで、点灯が遅いクルマもあるのです(今回集まっていたクルマが必ずしも遅いというわけではありません)。もし自分の愛車が「ちょっとタイミングが遅い」と感じたら、オートライトに頼らずに自分で早めにヘッドライトを点灯してみちゃいましょう。
「スモールランプは早めに点けている」という声もありましたが、走行中はヘッドライトが基本。かつては多くのクルマが夕暮れ時にまずスモールランプを点け、本格的に暗くなるってからロービームという時代もありましたが、それはもう昔の常識。安全を考えて、スモールランプじゃなくてヘッドライトを点灯しましょうね。
それにしても、ライティングガールの服装は目立ちますね(えぇ自画自賛ですとも!)。今回のプロジェクトでは現地に2人(2体!?)の派手な妖精さんがいたのですが、その妖精さんに負けないくらい、注目を浴びていました。
このコスチュームは色使いが派手なだけじゃなく、光を当てると反射する素材で夜間の「見られやすさ」を意識したもの。見る・見られることがどれだけ重要かを知ってもらう意味があります。
今回のプロジェクトで話を聞かせていただいたみなさんには、ヘッドライト早期点灯の重要さを理解してもらえたはず。もし街で派手な服の人を見かけたら、早めのライト点灯を思い出してくださいね。もちろん実行も忘れずにですよ!
●工藤貴宏(クドウ・タカヒロ)
1976年2月長野生まれ、東京在住
物心ついた時からクルマに興味を持ち、中学生の時には自動車雑誌の読み漁りを開始。18歳の誕生日を迎えた翌日に仮免許を取得し、クルマを運転する悦びにドップリと浸かっていく。大学時代に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけとし、自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターへ。自動車雑誌やWEBで新車紹介記事を中心に活躍中。はじめて所有したクルマはS13型シルビア。