日が暮れるのが早くなってくる秋こそ、ヘッドライトの早期点灯を最も意識して欲しい季節。美しい秋の夕暮れを、常日頃から「指先だけでちょっと早めにヘッドライトを点灯する 」習慣を身につけることで、もっと安全に過ごして欲しい。そんな想いで始まった16時にヘッドライトの一斉点灯を路上から呼びかける「11.10 いい点灯の日」。おもいやりライト運動事務局が、11月10日をダジャレで勝手に「いい点灯の日」と言い出してから、今年で3年目を迎えます。毎年のように繰り返し「いい点灯の日」と言っていると、もう数十年前から制定されている記念日みたいに「今年も秋だしもうすぐいい点灯の日だなぁ」なんて思い出してもらえる日が来るかもしれません(笑)。
さて、11月10日の横浜では、今年も16時から日の入りまでの時間帯、横浜の街を行き交う車にヘッドライト点灯を呼びかけました。今年は「いい点灯の日記念 ヘッドライト点灯呼びかけ実験」と銘打ち、ヘッドライト早期点灯研究所の研究として実施。平日の夕方にも関わらず、多くの方々にご参加いただきました。
毎年、横浜の夜を芸術的に彩っているイベント、スマートイルミネーション横浜2014の協力を受け、今年もおもいやりライトカラーのイエローに光を放ってくれた横浜マリンタワーに見守られながら、16時にヘッドライト点灯の呼びかけがスタート! 集まってくださったのは、神奈川県庁職員のみなさん、横浜自転車生活向上委員会(Yokohama Bicycle Life Improvement Commission、略称Y-BLIC)のみなさん、賛同メンバーの皆さん、昨年に引き続き参加のチョイモビ、今年は全国各地でおもいやりライト運動をPRに大活躍だったライティングガール、この日の様子を取材しようと駆けつけてくださった報道陣のみなさん、そして、おもいやりライト事務局メンバーです。
はじめて路上でヘッドライトの点灯を呼びかけた2年前には、呼びかけが気恥ずかしかったものですが、3年目の今年は慣れたもの。ライティングガールも両手を交互にグー、パーと動かして、ドライバーに「ライトを点けてね!」と積極的にアピールします。このポジティブな姿勢がいいのか、ヘッドライトを点灯してくれる車が、例年よりもグンと増えたように感じました。
今年初の試みは、呼びかけの効果測定。ヘッドライト早期点灯研究所職員として白衣を身にまとったおもいやりライト事務局メンバーが、行き交うクルマの数と、ヘッドライトを点けてくれたクルマの数をカウントしました。16時の呼びかけスタートから、16時39分の日の入りまでに、101台にヘッドライトを点灯するように呼びかけた結果、もともとヘッドライトを点灯していたクルマが24台。呼びかけに応じてヘッドライトを点灯してくれたのは22台でした。お客さんを乗せたタクシーの運転手さんも「カチリ!」、配送車に乗ったお兄さんも「カチリ!」。呼びかけによってライトを点けてくださるドライバーさんは皆さん、笑顔で点灯に応えてくださっていたのが印象的です。
そして、惜しくもスモールランプを点灯していたクルマが19台。残念ながらスモールランプだと、歩行者からの“見られやすさ”にはつながりにくいのです。おもいやりライト運動が推奨しているのはヘッドライトの点灯。見られるための光を意識して、しっかり明るいヘッドライトで自分の車の存在をアピールしましょう!
横浜のみならず、今年も全国各地で一斉に行われた「いい点灯」の呼びかけアクションには、多くの方々にご参加いただきました! ご参加頂いた地域とその数は、特設ページでもご覧いただけます。
http://www.omoiyari-light.com/1110/
【11.10 いい点灯の日、ヘッドライト早期点灯の呼びかけにご参加いただいた地域】
山形県
・新庄中核工業団地にてヘッドライト点灯呼びかけを実施(最上地区安管)
・南陽地区安管協議会の加盟事業所にておもいやりライトライムを掲示(南陽地区安管協議会)
・山形県庁前交差点にてヘッドライト呼びかけを実施(山形県くらし安心課、山形県警交通企画課、山形県県安管)
・遊佐町 R345の交差点にていい点灯の日街頭活動を実施(遊佐交番、酒田地区交通安全協会遊佐支部中央分会、遊佐町交通安全運転管理者、遊佐町交通安全推進協議会)
・遊佐町役場で外勤・帰宅の際の早期点灯を行うよう周知(遊佐町)
・高畠町・深沼交差点にて「11.10いい点灯の日」街頭活動 in 南陽を実施(南陽警察署、南陽地区交通安全協会、南陽地区地交推、南陽地区安管)
・天童市役所東側出入り口付近(天童市総務部、天童警察署員)、東北パイオニア㈱東出入口(東北パイオニア安全運転管理者、天童警察署員)、㈱天童木工正面出入口(天童木工社長・社員、天童警察署員)にて「おもいやりライト」の実践を呼び掛けを実施(天童地区安管協議会)
栃木県
・スーパーGT最終戦にてノボリ掲揚、PRセット配布(PIAA)
・ホンダサンクスデーブース設置にてパドックにてノボリ掲揚(PIAA)
東京都
・小金井市で自転車のライト早期点灯の実践(ストライダーチーム『GOLD☆DASH』(ゴールドダッシュ))
・オフィス出入り口でのおもいやりライト運動リーフレット・スティッカーの配布や呼びかけによる注意喚起・意識啓発を実施(損保ジャパン日本興亜グループ)
・早期ヘッドライト点灯に関する特設サイトをリリース(JAF(日本自動車連盟))
神奈川県
・秦野市 落合交差点、広畑小学校入口交差点にてヘッドライト早期点灯の呼びかけアクションを実施(秦野市役所くらし安全課)
・スマートイルミネーション横浜2014の期間から横浜マリンタワーを黄色くライトアップ。いい点灯の日は呼びかけアクションを実施(おもいやりライト運動事務局)
静岡県
・静岡市葵区青葉公園周辺でいい点灯の日”ふじっぴーの「街かどピカッと大作戦!!」を実施。合わせてK-mix RADIOKIDSにて「ライトオン」を呼びかけ(静岡県くらし交通安全課、静岡市市民生活課、静岡市交通安全母の会、良い広告株式会社、ふじっぴー)
・ニスモフェスティバルブース設置にてパドックにてノボリ掲揚(PIAA)
愛知県
・全日本ラリーでPRセットを配布(PIAA)
・スーパーフォーミュラ最終戦でパドックにてノボリ掲揚、PRセット配布(PIAA)
大阪府
・11月の運転管理コンテンツにいい点灯の日を紹介(シンク出版)
岡山県
・ミツボシコーポレーション岡山支店前にてヘッドライト点灯呼びかけアクションを実施(ミツボシコーポレーション)
こうして各地に広がるアクションは、どれもその地域ごとに特色がある温かなおもいやりの気持ちがこもったもの。横浜の事務局にも、「11月10日、いい点灯の日の呼びかけに参加します!」というお便りや、「こんな活動をしてみました!」というご報告まで、さまざまな方々からのメッセージが届いています。各地での活動は特設ページなどで順次お伝えしております。
9月19日に開催された夕方安全創造会議に続き、11月10日 いい点灯の日でも、多くの人々に「見られるために早めにヘッドライトを点灯する」ことの大切さを伝え、夕闇せまる街に、ヘッドライトの光と、活動を応援してくださる方々の笑顔を灯すことができました。日没後におこなわれた交流会では、年を重ねるごとにより多くの人が注目してくださるようになってきました。おもいやりライト運動の活動の重みを噛み締め、事務局メンバーそれぞれの胸に充実感があったようです。しかし、活動のゴール地点は、「いい点灯」を呼びかける必要のない社会になり、おもいやりライト運動が必要とされない世の中です。この目標を達成させるまでには、さらに多くの方々の「おもいやりの心」と、ネットワークが必要です。
日没30分前にヘッドライトを点灯する「おもいやりライト」があたり前になるその日まで、おもいやりライト運動はあなたの賛同とアクションをお待ちしています。