今回、ライティングガールが出かけたのは、おもいやりライト運動の活動本拠地である横浜。「とんがりガールズ」というクルマ好きの女性の集まりを主体とし、カー用品店の駐車場でおこなわれたオフ会「TONGARIゆるりオフ会×イエローハット新山下店」に参加し、クルマ好きにヘッドライトの早期点灯をアピールしてきました。
ところでみなさんは、クルマ好きが集まるオーナーズミーティング(最近は「オフ会」と表現することが多いですね)といえばどんなイメージでしょうか? マニアな男性が集まってワイワイガヤガヤ、と想像する人も多いかもしれません。
しかし、ゴールデンウィーク明けの5月9日に訪れた「とんがりガールズ」のオフ会はちょっと違います。メンバーは女性が主体、というか女性だけしかメンバーになれません。もちろんクルマ好きというのが前提にある、クルマを愛する女性のための集まりといったところでしょうかね。メンバーは女性のみですが、オフ会は男性でも参加可能だそうです。
一般的なオーナーズクラブは車種やジャンルなどで集まることが多いですが、ここでは縛りがなく車種は多種多様。軽自動車でもファミリーカーでもいいし、古くても新しくても、もちろんバリバリに改造したスポーツカーでも気軽に参加することができます。宮崎駿監督の名作「ルパン三世カリオストロの城」に出てくることでも知られる古いシトロエン(2CV)といったエンスー的な輸入車もあれば、いわゆるスーパーカーのランボルギーニ・ガヤルド(オーナーは女性!)だって参加していました。
主催者のタマさんがチューニング系クルマ雑誌編集者の出身ということもあってややチューニングカーが多いように感じましたが、車種やジャンルを問わず気軽に参加できるのです。だから「ゆるりオフ会」なんですね。クルマ好きがゆるりと集まって一緒に楽しい時間を過ごそう。タマさんの人柄もあってか、そんな空気が感じられました。
GT-Rのオーナーが集まっていたり、チューニングカーのRX-7がズラリと並んでいたりと、サーキットなどで走りを楽しんでいる人も多い印象。そんな人たちにもヘッドライトの早期点灯を説きながら話を聞いてみたのですが、想像以上に「目立つこと」の重要性を認識してくれていておもいやりライト事務局としても少しびっくり。
なかには「ヘッドライトは昼間でも付けているよ。だって(背の)低いクルマに乗っているから、トラックから存在に気付いてもらえるようにしっかり目立たないと」なんていうRX-7のオーナーさんもいて、心強く感じました。
「ライトの大切さがわかっているから、明るいヘッドライトに交換しているよ」という声も聞こえてきました。それにしても、スポーツカーやチューニングカーは派手なカラーリングのクルマが多くて華やかだし目立ちます。みなさん早めのヘッドライト点灯で、事故を減らしましょうね。
この日は、日産と横浜市が環境未来都市づくりのために取り組んでいる実証実験(2015年9月末まで実施)のカーシェアリング用超小型電気自動車の「チョイモビ」もおもいやりライトブースに並べました。
もちろん普通のチョイモビではありません。おもいやりライト運動のイメージカラーである黄色にカラーリングした、おもいやりライト仕様です。クルマ好きの集まりの中にやって来たとても珍しい車両ということで、このチョイモビに人気が集中!たくさんの人が室内に座ってみたり、一緒に写真を撮ったり、スタッフに質問攻めしたりと大盛り上がりでした。やっぱりこういうミーティングは変わったクルマを展示すると目立ちますね。おもいやりライト仕様のチョイモビにつられてたくさんの人がおもいやりライトのブースを訪れてくれ、おもいやりライト運動を知ってくれる、いいきっかけになったようです。
今回出展された企業ブースには、「テスラモーターズ」が乗り付けたモデルSが。ライティングガールも、もちろん同乗させてもらい、イエローハット近隣をぐるりと試乗、なんといっても凄い加速感を堪能しました。また「くるまマイスター検定」のブースがあったり、「東京スマートドライバー」の関係者が参加していたり…会場内にはスープカレーといったスパイシーなキッチンカーが並ぶなど、クルマを通じてジャンルを超えたユニークな方々と出会いがあるのは、とんがりガールズならでは華やかな魅力ですね。
<プロフィール>
●工藤貴宏(クドウ・タカヒロ)
1976年2月長野生まれ、東京在住
物心ついた時からクルマに興味を持ち、中学生の時には自動車雑誌の読み漁りを開始。18歳の誕生日を迎えた翌日に仮免許を取得し、クルマを運転する悦びにドップリと浸かっていく。大学時代に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけとし、自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターへ。自動車雑誌やWEBで新車紹介記事を中心に活躍中。はじめて所有したクルマはS13型シルビア。