すっかり梅雨入りした7月5日。ライティングガールがお邪魔したのは富士スピードウェイの「スーパー耐久シリーズ2015 第3戦 富士SUPER TEC」でした。
「スーパー耐久シリーズ」は、市販のクルマを使って、富士スピードウェイや鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎ、オートポリス、岡山国際サーキットなどを転戦する耐久レースです。国内トップクラスのレースですが、改造範囲が限られているため街のカーショップでも参加できる敷居の低さも特徴のひとつ。とはいえ、日本で最も人気の高い「SUPER GT」参戦同等のクルマが走っていたり、レースクイーンもたくさんいるなど、華やかさも十分。数多くの目の肥えたレース・ファンが足を運んでいるシリーズです。
今回、ライティングガールがお伺いしたのは、昨年訪問したラリーの競技大会でお会いしてからヘッドライトつながりで意気投合し、「おもいやりライト運動」の賛同パートナーとなったPIAA株式会社さんのブースでした。
— レース中の接触事故を防ぐために、ヘッドライトで自車をアピール!
「スーパー耐久シリーズのほとんどにPIAAのブースを出店しています。やはり、みなさん御存知の普通のクルマに近いマシンが走っていて、しかもクラスが6つもあってバリエーションも豊富。身近なクルマがいろいろと出ているというのが魅力でしょうね。それにピットを近くから見ることもできますし、本格的なレースとしては敷居が低い。ある意味、SUPER GTよりも、“レースが好き”という方が多いかもしれませんね」と、PIAAの営業本部キーアカウント営業部アクセサリーシニアエキスパート(ホイール)の三枝英治さん。知名度ではSUPER GTが上ですが、レース通を惹きつける、また別の魅力がスーパー耐久シリーズにはあるということです。
「レースでは、ヘッドライトは非常に重要なものです。これはレーシングドライバーも言っていますが、明るいライトのクルマは、その存在を他のクルマに気づいてもらいやすいんですね。スーパー耐久シリーズは、速いクルマと遅いクルマが混在していますから、互いの存在を把握していないと危険です。ですから、クルマのライトは明るい方がいい。昼でも必要だったりするんですよ。また、スーパー耐久シリーズではレインライト、いわゆるバックフォグが義務づけられています」と三枝さん。
交通量の多い夕暮れ時夕暮れ時に、ライトの早期点灯によって自車の存在をアピールして、事故予防をしようというのが、「おもいやりライト運動」。同じように、レースでもライトで自車をアピールすることでレース中の接触事故を防ぐことができるというわけです。
実際に、この日のレースでは、雨のためにセーフティカーの先導(危険なので、追い抜き禁止でゆっくり走る)で数周した後に、ようやくスタートという事態に。また、レース途中では霧による視界不良のためセーフティカー先導という時間帯もありました。霧でおおわれて真っ白になったコースで見えるのは、ヘッドライトの光だけ。ヘッドライトの重要性がハッキリと分かるレースとなったのです。
8時間にもおよぶレースは、曇りから、雨、霧、そして続出するクラッシュなど、コンディションの変化やセーフティカー先導走行など、次々と状況が変化。まさに耐久レースならでは波乱に富んだレースとなりました。
−カメラ小僧たちの集まるステージイベントで、おもいやりライトを紹介したライティングガール
ライティングガールはPIAAさんの紹介もあって、ステージ・イベントにレースクイーンと共に登場。ジャンケン大会にて「おもいやりライト」のTシャツを配布し、ステージの観客に、夕刻の早期点灯という「おもいやりライト運動」をPRしました。「レーシングカーの音や走るスピードを見ているだけでも、気持ちが盛り上がりますね」と、初富士スピードウェイ&初スーパー耐久シリーズ観戦を十分に楽しんだのでした!
●鈴木ケンイチ
1966年9月生まれ。
國學院大学卒。雑誌編集者を経て、1997年にフリーランスへ。国産車、輸入車、チューニングカーなど幅広いジャンルで執筆。最近は新技術や環境関係に注目。環境社会検定試験(ECO検定)