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2015年09月03日

うどん県の香川にて、おもいやりライト運動への協力を呼びかける

四国に初上陸したライティングガールとおもいやりライトの面々。夏休みのお盆休み直前の2015年8月12日、一行が向かったのは香川県高松市の香川県警察本部庁舎。迎えるのは、香川県で交通安全を考える人たちでした。香川県警察本部交通企画課の警察官である松原正則さんと渡州二さん、香川経済同友会の専務理事事務局長の元山清さん、調査課長の濱崎浩司さん、21世紀少子高齢化委員会委員長の三谷朋幹さん、そしてこのミーティングの実現をコーディネートいただいた会員の辻田佳樹さんという面々です。

イベントをきっかけに、人と人の縁がつながる

「交通安全の話なのに、なぜ、経済の人たちが?」と不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。それには理由がありました。実は、香川県は「人口10万人あたりの交通事故ワースト1」というありがたくない称号を持っています。

「そうした問題を解決するには経済界も協力していきたい」と香川県経済同友会の元山さんは説明します。そこで経済同友会は、三谷さんが委員長を務める「21世紀少子高齢化委員会」と辻田さんたちの主導により、4年ほど前から香川県警の協力のもとで「香川スマートドライバーキャンペーン」を、毎年、秋に実施しています。
香川県警の松原さん・高島さん(現在は警視庁に出向中のためミーティングはご不在)と辻田さんが出会い、すぐに立ち上げたとのこと。また、おもいやりライト運動も今年春に開催された「東京スマートドライバー TOKYO MIRAI JUNCTION」とのコラボレーションの際、辻田さんと再会し意気投合した縁もあって、今回の香川ミーティングが実現したのです。人の縁が運動を大きく広げているということが実感できます。

ミーティングは夕方16時からスタート。まず、おもいやりライト運動の狙いや、これまでの歩み、利用しているツールなどを説明しました。もちろんライティングガールの衣装(蛍光色生地と3M製の再帰性反射材で構成、ISO20471規格の要求事項に適合したデザイン)の性能も、詳しく解説します。これまで行ったヘッドライト早期点灯研究所やソーシャルマラソン、夕方安全創造会議、JAVISA共同実験などを説明しながら、おもいやりライト運動が利用する、啓発ツールも紹介。これには警察の松原さんや渡さんも興味津々の様子。ちなみに、帰りに香川県警が使う啓発ツールをお土産にいただきました。つまり香川県警でも同じように啓発ツールを作っているので、よけい興味があったのでしょう。

そして、11月10日の「いい点灯の日」全国一斉16時のヘッドライト点灯についても説明。おもいやりライト運動側からの「協力いただけないでしょうか?」とのお願いには、「まだ約束はできませんが、香川警察がスポンサードしているラジオ番組で紹介することができるかもしれません」と松原さん。雰囲気はかなり協力的なものでした。

その後、海外の早期点灯の事例や交通安全運動の様子、海外自動車メーカーのライト機能の話など、話は広がるばかり。

「人口10万人あたりの交通事故ワースト1」を返上する香川県の交通事故対策

また、香川県の交通事故の現状も教えてもらうことができました。香川県は日本で一番小さい県ですが、その割にクルマの密度が高い。また平地が多くて舗装率も高いため、走行スピードが高い。そして交差点が多く、信号も多いという環境です。そうした中で、交差点の道路へのカラーリング化やマナーアップコンテストの実施など、さまざまな交通事故対策を行っています。そんな努力もあり、今年は記録の残る昭和37年から現在までで初めてとなる月間死亡事故ゼロを6月と7月で達成。8月現在では、10万人あたりの交通事故死者は全国でワースト9位という状況となり、状況改善のきざしが見られるようになったそうです。

「おもいやりライトは、ものすごく発想が良いですね。全国に広めようというのは、まさしくスマートドライバーと一緒なんだなと思いました。スマートドライバーはコミュニケーションという、あまり警察や行政がやらないところで広めようとしています。それに対して、おもいやりライト運動は、どこの警察や行政もやっていること、そこにプラスアルファなアイデアで広げようとされている。どこの警察や行政にとっても、民の力で広げてもらえるのは、非常にありがたい話だと思います。たとえば、ご当地スマートドライバーのようにご当地おもいやりライトと広がっていったら、そこで地元の行政とのつながりができて、さらに広げることができるのかなと。地道な活動で、草の根的にいろいろなところに広がっていけば、いろいろなつながりができて、みんなの安全意識の輪がどんどん広がって、意識が変わっていけばいいなと思います」と松原さんは会合を振り返ります。

また、香川スマートドライバーとおもいやりライトの交流を三谷さんは「そうやって頑張っている人と交流することで、相乗効果で良くなるような気がします。これを機会に、一緒になって協力して、交通事故をなくしていければ嬉しいですね」とおっしゃっていただけました。


こうして、人と人との出会いが、次の出会いやステキな出来事につながっていくことをつくづく実感しています。私たちがこうして全国各地へ出かけていくのは、おもいやりライト運動を広げたいという気持ちはもちろんですが、すでに各地で頑張っている方たちを応援したいという気持ちもあります。ヘッドライトの早期点灯が当たり前になり、それによって、夕暮れ時の事故が少しでも減らせるように、おもいやりライト運動事務局らしく頑張っていきたいな、と決意を新たにしたのでした。

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