長雨の憂鬱を久々の青空が吹き飛ばしてくれた、秋晴れのシルバーウィーク初日、多くの方々にご参加いただき、おもいやりライト運動の夕方安全創造サロンが開催されました!
おもいやりライト運動では、秋の全国交通安全運動に合わせ、2年続けて「夕方安全創造会議」を日産グローバル本社で開催してきましたが、今年は「夕方安全創造サロン」と名前を変え、場所もYCC ヨコハマ創造都市センターに移して、よりリラックスした雰囲気でイベントを開催しました。今年のゲストには、笑顔が素敵なカーライフエッセイストの吉田由美さんと、ソーシャルクリエイターとしての活動に注目が集まる並河進さんにお越しいただきました。
夕方安全創造サロンのテーマは「交通安全のリデザイン」です。「交通安全という社会課題は、もしかしたら最も多くの方が関わっているソーシャルテーマかもしれない」おもいやりライト運動プロデューサーの山名清隆はこう語ります。
しかし、現在、日本国内で展開されている交通安全運動には、隠れた問題がありそうです。会場では、WEBで「交通安全運動」というキーワードを画像検索した結果が紹介されました。すると、意外な共通項が浮かび上がってきます。交通安全運動のアイコンとして登場するタレントやキャラクターには、長い黒髪の女性が70%を占めるそう。それがどうしたと言うなかれ。慣習化されてしまったイメージでは、訴求力が弱いのです。これには並河さんも「交通安全ポスターって、見慣れてしまって日常の風景になってしまっていますね。本当はパーセプション・チェンジが必要なんです。いつも見慣れているものでは意識は変わらない。もっと新しいことをどんどんやった方がいいと思います。」とコメントくださいました。
これからの交通安全運動には「真新しさ」というキーワードが必要だったのです。
情報発信の際のイメージづくりには守りの傾向があるようですが、実は、日本の交通安全運動は、すごいらしいのです。昨年の夕方安全創造会議にゲスト参加していただいた上田壮一さんに取材した記事(参照:夕方安全創造会議2014ゲスト Think the Earth 上田壮一さんインタビュー)からも分かるように、急激にクルマ社会化が進むアフリカで急務とされる交通安全意識の向上に、日本人が一役買っているというのです。道路上で安全に気を配ることは、日本人にとってもはや「当たり前」のこと。それって、本当はとても貴重なことですよね。その「当たり前」をつくって来た交通安全運動の考え方は、世界に輸出できるほどなのだといいます。会場では上田さんが関わる「アフリカANZENプロジェクト」が制作した交通安全を訴える楽曲「anzenunten」や、世界各国のユニークな交通安全運動事例が紹介されました。吉田由美さんはこれを見て、「楽しい!と感じることがポイントですね。交通安全運動にも楽しさが増えれば、もっといろんな人が参加したくなるのでは。」とお話くださいました。
いつもとはちょっと違う、新しくて面白い、おもいやりライトの伝え方はなんだろう? と、参加者全員で考えるクロストーク。今年も大いに盛り上がりました。会場から「例えば、おもいやりクラクションってどうですか?」という話題が出れば、この日、参加下さっていた日産自動車社員さんの、「所属部署で、クラクションの機能を考えて、どんな音がいいかを考えています」という話に繋がったり、ヘッドライトメーカーの小糸製作所さんからは「実はヘッドライトから音が出せるんです」という話が飛び出したり。自動車関連企業の社員さん、静岡県の職員さん、地元横浜の企業の社長さんまで参加してくださっているおもいやりライトの夕方安全創造サロン。びっくりするほど専門性高いクロストークが展開されました。「交通安全で命を守りたいのは世界共通の想い。反射材スプレーを売り出していたボルボと日産の社長同士が握手をして、共同で交通安全プロジェクトを展開できたらいいですね」と、いつか実現させてみたい! と願う、夢のようなアイディアも提言されました。
夕方安全創造サロンの参加者の熱に動かされるように、吉田由美さんが「安全体操をつくってくれたら、体操しますよ!」と申し出てくださったり、並河進さんは「おもいやりライト運動のコピーを書きます!」と宣言してくださるという奇跡の展開が。これには会場からも温かい拍手が送られました。
トーク後の懇親会では、ファッションデザイナーの津村耕佑さんが「ファイナルホーム(FINAL HOME)」プロジェクトの一環としてデザインしたジャケットも紹介されました。これは、おもいやりライト運動に賛同してくださった津村さんが、この日のために快く貸してくださったものです。再帰性反射材(参照:スリーエム ヘルスケア株式会社に聞く反射材の構造と性質)素材で作られた世界に1つしかないジャケット。光りを受けたときの輝き具合が凄いのです。懇親会では、多くの方にその着心地やファッション性、光りの反射具合を実際に体験してもらいました。
そして、この日のお土産は元フジテレビアナウンサーでアロマセラピストの大橋マキさんがプロデュースしてくださった、フレグランスタグです。クルマに設置していただくと、清涼感溢れるフレッシュな薫りで、「おもいやりライト」のスイッチ・オン! を想いださせてくれます。
おもいやりライト運動の面白いところは、関わる方それぞれの「熱い想い」と「得意技」で運動にコミットメントしてもらえる所。それがおもいやりライト運動のエンジンにもなっているのです。
*後日談ですが、夕方安全創造サロン終了後まもなく、並河さんから「コピー書きました!」と一通のメールが・・・!! なんと、さっそくおもいやりライト運動のコピーを書いて送ってくださったのです!! 行動力もすごい!!
並河さんに考えて頂いたコピーは、近日中にお披露目する予定ですので、お楽しみに!
さて、おもいやりライト運動のハイライトは、やはり、「11.10 いい点灯の日」(おもいやりライト運動事務局が数年前に勝手に制定した記念日ですが、もはや恒例行事のようになってきました! )。夕方4時に、みんなで一斉に、クルマのヘッドライトをオンにして、夕暮れ時の街をおもいやりライトの光りで満たしましょうという、「いい点灯の日」にクルマを運転される方は、ぜひ、夕方4時の一斉ヘッドライト点灯にトライしてください!
そして、いい点灯の日に先立つ11月8日には、東京モーターショーの横で、黄色いクルマがずらりと並び、夕方の早期点灯を訴える、早期点灯車両出発式を行います。お近くの方はぜひ、お立ち寄りください! ファッションのどこかにおもいやりライト運動のテーマカラー「イエロー」を取り入れる、「サムシングイエロー」でお待ちしています。
●また、この日の様子は、cliccarでも紹介されました。こちらも是非ご覧ください!