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2018年09月28日

宮城・気仙沼へ「おもいやりライト」の光を探しに行ってきました。Vol.2

Vol.1に引き続き、気仙沼を盛り上げようと熱い思いで取り組む方々にお話を伺いました。

子どもたちの自主的な夢の実現をサポートするNPO底上げ

気仙沼での続いての出会いは、認定NPO法人底上げの理事である成宮崇史さん。

「僕は2011年にボランティアで気仙沼にやってきました。12月には移住をして、継続的に支援するためにNPOを立ち上げることにしたんです。どんな内容のNPOにしようかと考えていたところ、2012年に小中学生の学習支援を行ったときに、子どもがやりたいことを一緒に考えて、一緒に形にする活動がいいなと思うようになりました。上から声をかけるのではなく、興味のある子がいれば一緒にやっていこうというスタイル。それが『底上げ』です」と成宮さん。

具体的な活動としては「まるオフィス」と一緒に、気仙沼に住む10~30代の若者を対象の担い手育成支援事業「ぬま大学」や「マイプロ」などの活動を行っているそうです。高校生による「マイプロ」の成果であるオリジナルの気仙沼の観光用パンフレットやフリーペーパーを見せていただきました。

「気仙沼はまちあかりが少なく、夜は暗いんですよ。ですから、おもいやりライト運動の需要はあると思います。こういう運動があるんだよと、学生に伝えることは可能です。底上げとして何ができるか、一緒に考えたいですね。」と成宮さん。

一般社団法人まるオフィスやNPO法人底上げは、いずれも震災をきっかけに気仙沼とのつながりができて、その中で、気仙沼をもっと盛り上げたい、元気にしたいと考え、誕生した団体です。そこには「おもいやり力」があふれていました。
高校生たちの「何かやりたい」気持ちに寄り添って、サポートしていく様子など、おもいやりライト運動事務局としても、彼らの活動を見守りつつ、発信していけたらと思いました。

地元の有力企業であるタクシー会社にも協力を要請

気仙沼で最後にお会いしたのは株式会社気仙沼観光タクシーの代表取締役の宮井和夫さん。気仙沼市を代表するタクシー会社のひとつで、クルマのポップなカラーリングが特徴です。

「震災前は普通に営業していたんですけれど、震災後に復興支援のために全国から人が気仙沼に集まったんですね。その中で出会いがありました」と宮井さん。知り合いとなった著名デザイナーからのCIの提案を受け入れて、タクシーを赤いラッピングカーにしました。タクシーだけでなく便利屋の業務も行っていたことからロゴをタクシー+便利で「BEXI」としました。そうした中、復興需要もあり、会社の業績は順調に伸びたとか。

「最近では、走る水族館プロジェクトを行っています。気仙沼は漁師町なので、海との親和性は大切です。ところが、その海が見えなくなる防潮堤ができてしまうんですね。そこでタクシーに魚を描こうと思いつきました。タクシーを水族館に見立てようという狙いです。絵は子どもによる応募作品も使っています」と宮井さん。

嬉しいことに「おもいやりライト運動に関しては、うちにできることは何でもやりますよ」と、協力を約束していただけました。とても心強いお言葉です!

仙台の時事通信社を訪問し、気仙沼の活動を報告

 気仙沼を後にして帰京する途中に寄ったのが仙台。そこで、おもいやりライト運動の活動初期より応援いただいていた、時事通信社の仙台支社長・宮坂一平さんにお会いしました。
 おもいやりライト運動事務局のメンバーが、気仙沼へ赴いた経緯や、現地での活動を聞いた宮坂さんからは「震災の被災地からの発信が必要だと思いますね」と、気仙沼でのおもいやりライト運動が行われることへの賛同を示していただけました。

「気仙沼はまち灯が少ないので暗いし、ヘッドライトの点灯も遅いようです。運転も荒いような気がしますね。僕も運転が好きで古い車をずっと乗っていますが、ドライブ全体としておもいやりが大切だと思って運転しています。おもいやりライト運動を通じて、もっと多くのドライバー達が意識を改革してくれるといいですね」と宮坂さん。

気仙沼でのおもいやりライト運動がスタートしたときは、時事通信社からの取材が期待できそうです。


気仙沼訪問は、活動の種を蒔いたという意味では、非常に手ごたえのあるものでした。
今回お会いした気仙沼の方たちは、とても前向きで、元気があるという印象を受けました。気仙沼らしいおもいやりライト運動の芽が出て育つように、これからも交流を続けたいと考えています。

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